2020-09

雑記

無題

人の内面的成長に関わる問題は、云うほうも云われるほうも愉快ではない。人の欠点をあげつらうのが好きなやつもいるが、それは話がぜんぜん別である。このことを理解したあとの世界は、もはや宗教的な理想から一種の無味無臭を目指そうとする世界と同じではな...
日記

ある日の日記から

スウェーデンの作家、ラーゲルクヴィストの『巫女』という小説をたまたま古本屋で見つけ、前日から貪るように読んだ。  ゴルゴダの丘に向かう途中のイエスに呪いをかけられて死ねない体になってしまった男が、自分の未来がどうなるのかについて助言を求めて...
雑記

無題

8月が終わってしまった。祖母が95になった。もう10年以上もぼけているのでもはや体が生きているだけのようになっているのだが、それでも生きているのはたぶんわたしのためであるような気がする。わたしがもう大丈夫というところへ行くまで、祖母は死なな...