2020-09

日記

実家へ帰る

母が電話で、わたしに数日前家に帰ってこなかったかと訊いてきた。寝室の鏡台の下に、パウダーファンデーションの粉が落ちていたが、母親はそういうものを使っていないので、わたしが帰ってきたのではないかと思ったそうである。 わたしはときどき自分でも知...

無邪気な子

わたしは事務所のようなところにいた。母の実家の会社に似て、小さくてどこか家庭的な感じがあって、昭和ふうだった。分厚いガラス窓のそばに鉢植えがあり、観葉植物が葉を茂らせていた。 夢のなかでは、母方の祖父がわたしの父であることになっていた。わた...
読書記

神を見るってことは嬉しいことじゃない

わたしはついに求めていた作家に出会ったかもしれない。 スウェーデンのパーマ・ラーゲルクヴィスト。『巫女』という小説をたまたま古本屋で見つけ、前日から貪るように読んだ。これはすごい小説である。ゴルゴダの丘に向かう途中のイエスに呪いをかけられて...

ビラの誤植

わたしはどこかの会社の受付のようなところにいて、ビラのようなものを受けとった。誤植やまちがいがあれば正しに来てくださいと受付の女性が云った。メガネをかけた地味な女で、だがやたらときらきらした美しい目をしていた。仕事を愛しているのかもしれない...
日記

ある日の日記から

スウェーデンの作家、ラーゲルクヴィストの『巫女』という小説をたまたま古本屋で見つけ、前日から貪るように読んだ。 ゴルゴダの丘に向かう途中のイエスに呪いをかけられて死ねない体になってしまった男が、自分の未来がどうなるのかについて助言を求めて、...

矯正器具を粉々に

大学生のころ歯列矯正をしたことがあり、そのころから歯が口の中でどんどん細かくなってゆき、しょっちゅう吐き出さなければならないという夢をときおり見るようになったのだが、この日の夢では吐き出したのは矯正器具のほうだった。これはたいへん気分が良か...