雑記

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復活

ご覧のとおり、ワードプレスに嫌気が差して一度はやめてしまったが、また元へ戻した。過去の記事もおおむね復活させてある。  ウェブサイトの運営はなかなか難しい問題があって、結局どんな方法を採っても一長一短あり、その中でなにを優先し、なにをやりた...
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楽園への回帰

久々の投稿だが、まだまだ中国にいて、最近、白川静の『漢字の世界』を読みはじめたが、その中に前漢時代に編集された百科事典的な書物である『淮南子』の一文についての解説があり、非常に興味深かった。二、三日前にちょうど『淮南子』を読みはじめたばかり...
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中世装飾写本の魅力

こないだ雑誌にカリグラフィーをはじめた旨を書いたけれども、わたしには十二世紀の北ドイツで写字生をしていた過去がある。なぜ十二世紀なのかは知らない。十字軍の世紀とか、もっぱら修道士が写本の文字を書いていた最後の世紀だからとか、考えられる理由は...
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文学者の宿題

9日に、国立能楽堂へ能「蟬丸」を見に行ってきた。公演に先立って、東大名誉教授である松岡心平先生の解説があった。松岡先生の著作をわたしは愛読していて、『宴の身体』や『中世芸能講義』など深い感銘を受けながら読んだけれども、先生は天皇制と日本芸能...
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興味深い公演

知り合いの方から、興味深い公演があると教えてもらった。観世流の演能団体である銕仙会が、「ヤコブの井戸」と「長崎の聖母」を今日から週末まで上演する。詳細は公式ウェブサイトを参照していただきたいが、配信サービスがあるので、わたしはそっちのチケッ...
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引き延ばしというのは人生のあらゆる場面において行われる。引き延ばしは、多く怠惰から来ているものではあるが、肝心なことを引き延ばそうとするのは、たいてい不信が原因である。やったからってどうにかなるはずがないとか、そんなことで事態が変わるとは思...
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青春期

最近、宗教勧誘に遭う夢を見て、昔、ある新興宗教の系列の道場に行ったことを思いだした。宗教系列といっても、その道場でやっているのは武術であって、剣術や柔術から考え出されたと思われるいくつかの型をつなぎあわせて流れるような演武をするのである。そ...
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最近の雑感

わたしはこれまで、もうずいぶん貨幣のことを考えてきたし、労働のことを考えてきた。マルクスによれば、共同体的秩序が解体された社会においては、個人は原則として自分の好みや環境やその他の要因によってそれぞれにものをこさえたりとってきたりするわけで...
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引き戻しをはかる

昔の自分がいまよりはるかに豊かだったかもしれないと気がつく瞬間は悲しいのだが、どうしようもない。せめて引き戻しをはかり、それでも戻らないものは新しく加えていくしかない。
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無題

人の内面的成長に関わる問題は、云うほうも云われるほうも愉快ではない。人の欠点をあげつらうのが好きなやつもいるが、それは話がぜんぜん別である。このことを理解したあとの世界は、もはや宗教的な理想から一種の無味無臭を目指そうとする世界と同じではな...