2021-11

小さな話

Carpe diem

最近、ゆえあって日米地位協定について勉強している。これはたしかにほんとうにひどい。こんなことを勉強しはじめると、アメリカという国のずるさや唯我独尊的態度に心から悲しみが湧いてくる。なぜそんなことになるかといえば、やっぱり彼らの中のえらい人た...
雑記

中世装飾写本の魅力

こないだ雑誌にカリグラフィーをはじめた旨を書いたけれども、わたしには十二世紀の北ドイツで写字生をしていた過去がある。なぜ十二世紀なのかは知らない。十字軍の世紀とか、もっぱら修道士が写本の文字を書いていた最後の世紀だからとか、考えられる理由は...
聖書ノート

トビアの犬

聖書には実にたくさんの美しい物語があるけれども、トビト記はそのなかでも特に美しいもののひとつである。先日書いた、わたしの好きなハンス・カロッサという作家は、子どものころ、学校で計算問題をどうしても解けなかった。また、なぜ聖書の美しいお話のほ...