雑記

雑記

引き延ばしというのは人生のあらゆる場面において行われる。引き延ばしは、多く怠惰から来ているものではあるが、肝心なことを引き延ばそうとするのは、たいてい不信が原因である。やったからってどうにかなるはずがないとか、そんなことで事態が変わるとは思...
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青春期

最近、宗教勧誘に遭う夢を見て、昔、ある新興宗教の系列の道場に行ったことを思いだした。宗教系列といっても、その道場でやっているのは武術であって、剣術や柔術から考え出されたと思われるいくつかの型をつなぎあわせて流れるような演武をするのである。そ...
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最近の雑感

わたしはこれまで、もうずいぶん貨幣のことを考えてきたし、労働のことを考えてきた。マルクスによれば、共同体的秩序が解体された社会においては、個人は原則として自分の好みや環境やその他の要因によってそれぞれにものをこさえたりとってきたりするわけで...
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引き戻しをはかる

昔の自分がいまよりはるかに豊かだったかもしれないと気がつく瞬間は悲しいのだが、どうしようもない。せめて引き戻しをはかり、それでも戻らないものは新しく加えていくしかない。
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無題

人の内面的成長に関わる問題は、云うほうも云われるほうも愉快ではない。人の欠点をあげつらうのが好きなやつもいるが、それは話がぜんぜん別である。このことを理解したあとの世界は、もはや宗教的な理想から一種の無味無臭を目指そうとする世界と同じではな...
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無題

8月が終わってしまった。祖母が95になった。もう10年以上もぼけているのでもはや体が生きているだけのようになっているのだが、それでも生きているのはたぶんわたしのためであるような気がする。わたしがもう大丈夫というところへ行くまで、祖母は死なな...
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存在

実家は明治期に仏教から神道へ変わったので、家に神殿があって、薄暗い部屋に真っ黒な木板を組んだ祭壇があった。部屋の四隅は暗かった。祭壇の奥も暗かった。四隅の暗がりにはなにかが住んでおり、祭壇の暗がりの奥にはなにか絶対的な、ほかのあらゆるもとは...