美しい娘たち

わたしはある人に誘われて、ウクライナから来た司祭がやっているという聖書講座へ行くことになる。時刻は夜で、わたしたちが会場である教会へ着くと、ウクライナ人の司祭(中年で押し出しのよい大柄な男)は門の前で待っていた。そこには何人かの信者たちが先...

うちなる分析家

わたしは学校で国語担当の女教師に好かれていて、いろいろ仕事を任され、仕方なくやっているのだが、ほんとうはやりたくない。その話を女性の分析家にすると、その分析家は、わたしがやりたくないというのは、わたしが自己中心的だとかいうことではなく、わた...

死後の船

わたしは自分の死後に乗ることになる船に案内される。それは不思議な六角形の形をしており、黒ずんだ、ニスを塗った木の枠がめぐらされている。その船は灰色の海の上に浮かんでおり、船の中には色とりどりの美しい花が飾られ蒔かれて、なにやらパーティー会場...

堰を切ったように

わたしはなにか特殊組織のようなものに所属していて、任務のために川べりにいる。川面は日差しを受けて輝き、川のほとりには葉を落とした裸の木が立っている。 そこへひとりの背の高い白人男性がやってくる。険しい顔つきや、短く刈りこんだ髪など、軍人ふう...

荒波を進む

わたしは透明な、驚くほど透明な、澄んだ美しい水の中にいる。その水の中は差しこんでくる光で輝き、透き通った青色に澄みわたっている。これ以上に透明な美しい水はないであろうとわたしは思い、しかもその中でわたしは少しも苦しくなく、ごく楽に呼吸ができ...

妊娠している分析家

わたしは分析を受けているのである。分析家は女性だが、わたしの全然知らない、なんだかおっとりした顔の女性である。小学生のときに学校にいた先生に似ていなくもないが、とにかくこのおっとりした分析家を前にして、わたしは自分の夢の話をはじめる。その夢...

殺人鬼

わたしは洞窟のようなところにいて、そこは炭鉱のように人ひとりが通れるくらいの一本の道というか穴が続いている。壁のところどころにたいまつか小さなランプのようなものがついていて、洞窟はほの暗い。わたしの後ろには人の長い列ができていて、人々はみん...

子宮の手術

わたしはついに子宮を摘出することになったらしい。その手術の日がこの夢の舞台なのだが、しかし主人公はわたしではなく、わたしの手術を執刀する女性医師なのである。この医師はわたしが信頼している人で、わたしから手術を担当してほしいと頼みこまれて、迷...

美人の友人

大学一年のとき、とても美人な友人が東京へ遊びに来て、一緒に原宿の街を歩いたことがあった。そのとき気がついたのだが、その友人と歩いているといろんな人が声をかけてくるのである。テレビの取材、なんとやらいう雑誌、街頭インタビューのたぐいいやなにか...

毒婦

これはおそらく江戸時代の話である。全編、背景は実写だが登場人物はまんが日本昔ばなし式のアニメふうである。 ある田舎に、ひとりの絵師の男が住んでいた。団子っ鼻で髪をうしろでひとつに結った男で、美男ではなく、絵師という仕事をしてはいるが本人の気...