わたしは昔からの友人を連れて、常連になっている飲み屋に来ている(とはいえ店の中は現実の店ではなく、亡くなった伯母の家である。古い小さな平屋の一軒家で、縁側があり、縁側の前に夏みかんの木が植えられている)。友人の夫があとから来ることになっていて、わたしたちはその夫を待っている。
やがて夫が到着し(ただし夫は姿を見せない)、店長がわたしを呼んだ。わたしと店長とは店の奥の倉庫のようなところへ向かうために、暗くて長くて複雑な廊下や階段を歩いていった。廊下や階段は、母の実家のものや、わたしの古い家のものなど、わたしがこれまでなじんできたことのある家の部分からできていた。
「ご主人、ものすごくお腹が空いてるんですって」
と店長が云う。店長は手に赤いパプリカのようなものを持っていて、それが暗闇の中でいやに赤く見える。やがてわたしたちは倉庫に着き、食材を出したり持ったりした。
赤いパプリカ
夢
