わたしは生徒の交換プログラムの一環で、別の中学校に通うことになった。
その学校は大きく、近代的な白い校舎がなんだかものものしいが、幽霊の出る部屋というのがある。その部屋は畳敷きの広い座敷で、わたしはある日なぜかその部屋に足を踏み入れてしまい、幽霊に襲われる。
その幽霊は、女の霊で全身真っ白である。空中に浮かんでいて、ティッシュを引き裂いて巻きつけたようなドレスを着ている。顔はちゃんとあるのだがなんだか骸骨のようで、目がふさがれていて表情は読みとれない。その幽霊は、突然現れてわたしを金縛りにし、動けなくさせた。わたしはほとんど息ができず、これは死ぬのだと思ったが、なぜか助かってまた学校に戻っていた。
次の場面では、わたしは学校を出て、近くの通りを歩いている。学校は都会の、繁華街のそばにあって、通りは賑やかである。ふと右手へ視線を向けると、カフェが三つコの字型に並んでいる。ぐるりと回ってみて、ひとつのカフェにわたしは入っていった。
レジの手前にサンドイッチなどの食べ物が並んでいて、わたしはその中から食べたいものを選び、レジに並んだ。待っていると、ひとりの店員が話しかけてきた。同級生のEである。Eは大きな胸もとを強調した制服を着ている。白いブラウスに赤いミニスカートをはいていて、ちょうどアンナミラーズのユニフォームのようだ。大学時代、あの制服がかわいいからあそこで働きたいと云っていた子がいたのを思い出す。
Eはわたしがいるのに驚いて声をかけたのだという。わたしたちは立ち話をして、わたしの交換プログラムの話などする。
次の場面では、わたしはあの幽霊の出る部屋に、大学の同級生Tと一緒にいる。わたしたちはその部屋を通りぬけようとしているが、そこへ小学校の担任Hがやってくる。するとHの目の前で、Tは突然倒れこんで膝をつき、がくがくと痙攣しはじめた。目が不自然に閉じられ、はげしく痙攣している。あの幽霊に襲われるとこうなるのであるが、わたしや教師のHには幽霊の姿が見えない。HはTの肩を揺さぶり、大丈夫か、どうしたのかと声をかけるが、Tはがくがくと痙攣したままである。
わたしはHに対して、Tはいまあの幽霊に襲われているのだ、その幽霊は襲われている人以外には見ることができず、しかも幽霊が襲うのは、18歳の誕生日を迎えたその年の女性だけで、いろいろ条件があり、人によっては絶対に遭遇しないのだと興奮気味に説明する。

