消えた列

 わたしを含めた知り合いの四人でレストランにいる。わたしたちは楽しく飲み食いしていたが、わたしは途中で用があって家に戻らなければならず、席を立って出て行く。

 家に戻り用をすませて、またレストランに向かって歩いていたら、道の途中にある激安スーパーが目に入り、わたしは買い物してから戻ろうと思ってスーパーに入る。商品をかごに入れてレジに並ぶが、レジ前には行列ができている。さっと買って出ようと思っていたわたしは読みの甘さを悔やむことになる。
 レジの行列は非常に長く、店舗を出て外の倉庫のようなところに並ばねばならない。わたしは矢印の指示のとおりに進んでいくのだが、倉庫の角を曲がってふと前を見たら、誰も並んでいないのである。矢印は確かにそちらを示しているのだが、行列がどこにも見当たらない。後ろに並んでいた女性も首をかしげており(わたしの後ろには行列ができていたはずだが、このときはその女性しかいなかった)、前方に事務所の入り口のようなものが見えたので、わたしはそこへ入っていって訊いてみることにした。

 中では数人の従業員が忙しそうに商品を検品している。わたしが遠慮がちに訊ねると、女性従業員がここじゃなくてあっちですよ、と別の方角を指さしていらいらしたように云う。