若い兄と妹が、広い座敷の真ん中で、飲んだくれでろくでなしのDV男である父親を前に座っている。父親は紋付羽織袴を着ていて、兄妹も着物を着ている。兄妹はもういろいろと堪忍袋の緒が切れて父親につめ寄っているのである。父親はふたりの剣幕にだらしなく狼狽するばかりで、その態度がこの父親の人間性の卑しさや暴力の出所を容赦なく暴いてしまっている。それがまた兄妹の怒りに火をつけるのである。
ついに兄がたまりかねて立ち上がり、父親を殴り倒した。そして妹の手を引いて部屋を出て行った。兄は、これからはおまえのことはおれが守ってやると妹に云う。妹はうれしいと思う。兄は同時にこの妹の恋人でもあるのだ。
若い兄と妹
夢
