2022-01

穴ぼこを降りる

大変明るい昼下がりだが、わたしはちょうどボッティチェリの描くダンテの地獄図のような、円錐を逆さにしたような深い穴ぼこをめぐる道を車で降りてゆく。父と母が一緒に乗っている。車にはほうれん草かなにか、葉の青い野菜がたくさん積まれていて、わたした...

エクアドル行き

わたしはホテルの結婚式場のようなところにいる。なにか天使の翼が遊んでいるような大きな白いオブジェがフロアの真ん中にあり、その前で赤い着物を着た女性が受付している。わたしがそこへ行くと、それは昔アルバイト先で一緒に働いていたAさんで、Aさんは...

幸福

わたしはクラブのバーのようなところにいる。やや湾曲したカウンターはクリスタルのような透明な素材でできている。カウンターの中には髪を逆立てた陽気なバーテンダーの男がいる。赤やオレンジやピンクの明かりが点滅する、暗いが明るい奇妙な空間である。 ...

神社の紙箱

わたしは数人の友人と初詣かなにか、とにかく神社のようなところへ来ている。売店に、きれいな和紙でできた紙箱がたくさん並べてあり、中に500円玉や100円玉が積まれている。それはいくらでも好きに持っていっていいので、わたしはそれをつかみ取って、...

若い兄と妹

若い兄と妹が、広い座敷の真ん中で、飲んだくれでろくでなしのDV男である父親を前に座っている。父親は紋付羽織袴を着ていて、兄妹も着物を着ている。兄妹はもういろいろと堪忍袋の緒が切れて父親につめ寄っているのである。父親はふたりの剣幕にだらしなく...