雑記

雑記

中世装飾写本の魅力

こないだ雑誌にカリグラフィーをはじめた旨を書いたけれども、わたしには十二世紀の北ドイツで写字生をしていた過去がある。なぜ十二世紀なのかは知らない。十字軍の世紀とか、もっぱら修道士が写本の文字を書いていた最後の世紀だからとか、考えられる理由は...
雑記

モーセ

ひどく年老いて痩せ枯れた男が、とぼとぼと山を登ってゆく。裸足の足は汚れ 衣の裾はすりきれている。彼はぶつぶつ云っている。「おれがなにをしたというのだ。おれに平和を返してくれ。名誉は豚にくれてやれ。ただ年老いたおれにふさわしい静寂をくれ」 男...
雑記

青春期

最近、宗教勧誘に遭う夢を見て、昔、ある新興宗教の系列の道場に行ったことを思いだした。宗教系列といっても、その道場でやっているのは武術であって、剣術や柔術から考え出されたと思われるいくつかの型をつなぎあわせて流れるような演武をするのである。そ...
雑記

詩人の魂

神はなぜ詩人の魂をつくったのだろう。たぶん、退屈だったからだ。自分を見て、自分に話しかけてくれる人が欲しかったのだが、祈りをささげる人だけではちょっと足りなかったのだ。神と同じ笑いを笑い、神と同じ風の中で、ぐるぐる回って遊んでいるようなのが...
雑記

ひとつのお話

自分のことを考えるときに、いつも思い出すひとつのお話がある。ちょうどいいので、それを書いてみよう。 話を思い出せるくらいだから、昔確かにどこかで読んだのだが、もの覚えが悪いので忘れてしまった。だから、どこに書いてあり作者が誰なのか知っている...